【平均寿命と健康寿命】
- m-nurse
- 2024年8月23日
- 読了時間: 2分

最近「人生100年時代」なんていう言葉を あちらこちらで目にします。
子供の頃、「金は100歳」「銀も100歳」というテレビコマーシャルが流行り、当時100歳だった双子の「金さん・銀さん」が一躍スターとなりました。
当時は100歳の方は珍しかったのです。
今では100歳と聞いて、そこまで驚くこともなくなりました。
私事ですが、夫の祖母は106歳で亡くなりました。
100歳直前まで、外出する時は眉を描き、 夏でも着物を着ている、小さな可愛らしくもあり凛としたお婆ちゃんでした。
特に大きな病気もなく、最後は高齢者特有の事故でしたが、それも家族は「大往生だったね」と言える程、長生きできたと思います。
さて、現在、日本の『平均寿命』は何歳でしょうか?
厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況」によると
男性 → 81.05歳
女性 → 87.09歳
これは、その年にオギャーと産まれた赤ちゃんが、何歳まで生きられるかという予測の年数(平均余命)です。
そして『健康寿命』とは?
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことをいいます。
厚生労働省では3年ごとに健康寿命を発表しており、2021年に発表されたデーターによると
男性 → 72.68歳
女性 → 75.38歳
医学の進歩と共に、病気を治すことが増え、そして『延命』の技術も進み、本来なら終わりを遂げる命が助かり、生きていけることなのです。
つまり、極端にいうと寝たきり状態でも、身体に多くの管に繋がれていても、生命維持されている間は「生きている」のです。
そして、この「平均寿命」と「健康寿命」の差が開けば開くほど、介護問題が大きくなってきます。
果たして、日本が「長寿国」と世界からいわれて両手を挙げて喜んでよいものでしょうか?
誰もが、自分の老後は子供たちに迷惑かけたくないと思い、「ピンピンころり」で逝きたいと思っている方も多いでしょう。
しかし現実は、なかなかそうはいきません。
少子化・核家族・結婚しないという選択肢。
一人一人が、自分の人生を満足のいくものにし、年齢関係なく「大往生」できることが、今後「長寿国・日本」としての目標かなと、勝手に思っています。
引用:厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp
令和4年簡易生命表より
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